【医師監修】ニキビに効く食べ物とニキビができやすい食べ物は?おすすめの食品と食事の取り方を解説

ニキビ_食べ物

先生、チョコレート食べるとニキビが悪化するんですか?

玉城有紀
玉城有紀

時々聞きますよね〜

いい機会なのでニキビに効く食べ物・食べ方について解説していきますね!

是非知りたいです♪よろしくお願いします!

みなさん、こんにちは。皮膚科医の玉城有紀です。

今日、お伝えしたいのはこちらです!!

1ニキビとは
2チョコレートはニキビに悪いのか?
3ニキビを悪化させる食事
4インスリン様成長ホルモンについて
5ニキビの効果食事について

1ニキビとは

80%くらいの方が思春期にニキビに悩まされていると言われていて、皆さんも一度は経験されたことはありますよね?

ニキビって1個できただけでも本当に憂鬱になりますよね…

 

 

 

 

ちまたでは「大人ニキビ」「思春期ニキビ」とか言いますが、皮膚科だと尋常性ざ瘡という病気として扱っています。

毛穴が詰まってしまうことが一番大きな原因です。そこに皮脂分泌が盛んになると、皮脂が溜まってニキビ菌が繁殖して炎症を起こしている状態になります。

 

 

 

 

 

まずごく初期のニキビならスキンケアを見直せば治る方もいますが、ニキビは睡眠不足・過剰なストレス・食生活・ホルモンバランスの乱れなどが原因になることも多いです。

今回はニキビと食生活について話をしようと思います。

2 チョコレートはニキビに悪いのか?

「脂っこいものを食べるとニキビが出来るの?」

「チョコレート食べるとニキビが悪化するの?」

って聞いたことはあると思いますが、科学的に証明はされていません

 

 

 

 

 

ストレスでニキビが悪化することがわかっています。ストレスがあると甘いものを食べる方が多いので、チョコレートとニキビの悪化が関係あるかのように見えるのかもしれません。

3ニキビを悪化させる食事

食事によるニキビの悪化の原因は2つです。

食事により血糖値が上がった結果、血糖値を下げるホルモンが分泌されると…

①男性ホルモンが産生される

②毛包の角化異常によって毛穴が詰まりやすくなる

これらのことを踏まえて考えると、食事後に短時間に血糖値が急上昇することを避ければニキビ予防につながるということです。

まず食べる順番を変えてみましょうタンパク質の多いものから食べることで血糖上昇を穏やかにすることができます。またタンパク質は糖質に比べて体内への吸収が遅くて満腹感を得られやすいです。

 

 

 

 

他にも知っておいてもらいたいのがセカンドミール効果」の考え方です。

セカンドは「次の」でミールは「食事」という意味ですね。

なので「セカンドミール効果」とは最初に食べたものが次に食べたもの血糖値にも影響を与えるという考え方のことです。

例えばいきなり米を食べるのではなく、先に野菜を食べてからその後にご飯を食べたほうが食事後の血糖値の急上昇を抑えることができます。

ぜひやってみてください。

 

 

 

 

 

ちなみに、食事後の血糖値の上がりやすさを表すグリセミック値(GI値)という単位があって、食品ごとにこの値が設定されています。この指数の高い食事で減らすことで皮脂分泌の増加を抑え、ニキビの発生を予防できます。

 

 

 

 

 

食後の血糖を上げにくい食べ物:食物繊維の緑の多い野菜、多くのフルーツ、にんじん、インゲン豆、ひよこ豆など

食後の血糖を上げやすい食べ物白米、白いパン、ジャガイモなど

白くて精製されているものはグリセミック値が高い傾向にありニキビの要因になります。

日本人としてとても気になるのは白米

 

 

 

 

 

白米がニキビを悪化させるかどうか、かなり議論の分かれるところだと思います。

おそらく白米を食べないように指導する先生はあまりいないでしょうし、現実的にも無理ではないかと思います。

「可能なら玄米を取り入れてください」という程度の提案にとどまると思います。

血糖を上げやすい食べ物を食べるときは食後の血糖を上げにくい食べ物を多く組み合わせたり、先に食後の血糖を上げにくい食べ物を食べるなど工夫しましょう。

4インスリン様成長ホルモンについて

ニキビを悪化させる食べ物として意外と知られていないのが牛乳です。

牛乳にはカルシウムやビタミンなどが多く含まれていて家庭や学校で多く飲まれていますよね。

 

 

 

 

 

 

「なぜ牛乳が?」と思いますよね。

これにはインスリン様成長ホルモンというものが関係します。

このホルモンは男性ホルモンの生成を促します。

それにより皮脂腺から皮脂が分泌されニキビを悪化させることがあるのです。

乳製品にはインスリン様成長因子が多く含まれているので、牛乳を何杯も飲んでいる方は飲む量を控えてみるといいと思いますます。

 

 

 

 

特にスキムミルク(脱脂粉乳)や豆乳はインスリン様成長因子が多く含まれているので飲み過ぎるとニキビになりやすくなります。

とはいえ今すぐ乳製品をやめる必要はありませんよ。

牛乳にはニキビの原因となる成分が入っていますが、ビタミンやタンパク質・カルシウムといった健康維持に必要な成分が多く含まれています。

飲み過ぎないように気をつけていれば大丈夫です。

5 ニキビの効果的な食事

二キビ改善に効果がある食事として一番のおすすめはオメガ3脂肪酸です。

オメガ3脂肪酸は「質の良い油」と言われていて、抗炎症作用や面ぽう改善作用、また皮膚表面の角化異常を整え、男性ホルモンの働きを抑制してくれます。

どんな食事にオメガ3脂肪酸が含まれていると言うと脂肪が多い魚です。

 

 

 

 

具体的に言うと、サンマ、サバ、サーモン、イワシとか、カニ・ムール貝、カキなどの甲殻類多く含まれています。

魚の他にも豆腐、ほうれん草などにも含まれています。

代表的なオメガ3脂肪酸としてはEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)があります。

これは残念ながら牛や豚などのお肉では摂ることができません。

最も効率よく摂る方法は刺し身など生の魚で摂ることです。

 

 

 

 

刺し身などの生で食べたときのDHA量を100とすると、焼き魚や煮物では80、揚げ物にすると50しかDHAが摂れません。

それはDHAが熱や空気によって酸化して、過酸化脂質を作りやすい性質だからです。

ですからできる限り新鮮なものを生で摂取した方が好ましいですね。

手軽に食べるなら缶詰はおすすめです。酸化しにくく、カルシウムやビタミンDの多い骨も食べられるメリットがあります。

イワシ缶などもチャンレン​​ジしてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

ニキビ治療のガイドラインでは、特定の食品を一律に規制するとことは推奨しないとんでもない偏食を避けて、バランスの良い食事を摂取するように」とあります。

できれば玄米などのGI値が低い食品を摂取するといいと思います。

食事に気をつけても残念ながらすぐに効果は出ません。

時間がかかるので、気長に続けるのがコツですよ。

自分に取ってニキビができやすい食品を禁食にする必要はありませんが、食べすぎないようになさってくださいね。

動画でも解説していますので、是非ご覧ください。

 

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