【ヘルペスが再発する方は必見】 口唇ヘルペス で飲むべき薬は? 原因 と人にうつさないためにすべきことを皮膚科医がわかりやすく解説

うつりやすい
唇に水ぶくれができたんですがこれはなんですか?
玉城有紀
玉城有紀

これは口唇ヘルペスですね。薬を飲んで人にうつさない

ようにきちんと対処しないといけないですよ。

どうしたらいいですか?教えてください!!

みなさん、こんにちは。皮膚科医の玉城有紀です。

今日は口唇ヘルペスについてです。

お伝えしたいのはこちらです!!

1 口唇ヘルペス
2 なぜ再発するのか
3 気をつけること
4 治療方法

1 口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは、唇の近くがピリピリ、チクチクするなと思っていると少し痛みを伴う水ぶくれが出てきます

 

 

 

 

 

疲れたとき、風邪を引いたときに出てきます。

数年に1回しか出ないという方もいれば1年に何度も出て困るという方もいらっしゃいます。

口唇ヘルペスは単純ヘルペスウィルスというウィルスに感染して起こる病気です。

症状が出ているときに水ぶくれ、唾液などに触れてしまうと感染を起こします。

水ぶくれの中にはたくさんのウィルスが潜んでいますので、ウィルスが付着したコップやタオルは他の人と一緒に使わないようにしてください。

症状がでていなくても唾液の中にウィルスが出ていることがあるので、キスをすると移る可能性があります。

 

 

 

 

パートナーや赤ちゃんへのキスはしないようにご注意ください。

2 なぜ再発するのか

単純ヘルペスウィウスは一度感染してしまうとずっと体の神経に潜んでいます。

健康なときは自分の免疫によって症状はでませんが、風邪をひく、疲れが溜まる、ストレスが溜まる、日光に激しく当たる、外傷などの刺激によって免疫が低下するなどが原因でウィルスが再び活動を初めます。

 

 

 

 

 

そうすると神経を伝って皮膚に降りてくるので症状がでます。

3 気をつけること

・疲れているときは強い紫外線に当たると症状がでやすいので、屋外でのレジャーは避けましょう。

・かさぶたになっても取らないようにしましょう。

・タオル・コップは共有しないでください。

・人に移さないように水ぶくれを触ってしまったら手をしっかり洗いましょう。

 

 

 

 

 

特に赤ちゃんはウィルスに感染すると重い症状を起こすことがあるので、症状があるところは赤ちゃんに接触しないように、育児中の方は十分に気をつけてください。

4 治療方法

ウィルスの増殖を抑える飲み薬を飲みます。

この飲み薬はウィルスが増殖しているときに効果が出るので、症状が出たらできるだけ早めに内服する必要があります。

 

 

 

 

唇やその周りがピリピリ、チクチクするような違和感が出てきたら、早めに飲み薬を飲むようにしましょう。

通常の処方は患者さんが症状がでてから受診され薬を処方します。

再発する頻度が高いと、症状がでてもすぐに病院に行けなくて薬がなくて困ることもあるかもしれません。

その様なときは再発に備える治療があります。

あらかじめ薬を処方してもらい、ピリピリ、チクチクとした違和感がでたら水疱ができる前つまり症状を感じて6時間以内に患者さんの判断で薬を飲むのです。これをPIT(patient initiated therapy)と言います。

なのでよく再発する方は症状が出始めてから6時間以内に飲むために、薬を常に持っておいてください。

この方法で使われる薬は2種類あります。

アメナリーフ:年間の再発する回数に制限はありません。再発したと思ったら6時間以内にアメナリーフを6粒、食後に1回のみます 。もし食前か食後2時間くらい経ってしまった場合は、軽食を食べてから30分以内に内服してください。アメナリーフ(200mg)は6錠で、健康保険の3割負担の場合は2400円となります。

 

 

 

 

 

ここで1つ注意点があります。アメナリーフはグレープフルーツと一緒に飲むと薬の血中濃度が上がってしまいますので、内服前後はグレープフルーツジュースを飲まないようにしてください。

ファムビル:再発する頻度が何に3回以上ある方に処方可能です。ファムビルは症状が出始めてから6時間以内に4錠内服してその12時間後にさらに4錠飲む方法です。なので合計8粒処方されます。

アメナリーフは1回飲むだけでいいですし再発回数の縛りがないので楽な印象です。お値段を考えると3割負担の健康保険でアメナリーフは約2400円なのに対して、ファムビルは約800円とお安くなります。

かかりつけの皮膚科でどちらの薬を希望かを伝えていただければ処方可能です。

まとめ
・口唇ヘルペスは単純ヘルペスウィルスというウィルスに感染して起こる病気
・水膨れや唾液から人にうつる
・免疫低下で再発する
・症状が出たら早めに薬を飲む
・あらかじめ薬を用意しておき自己判断での服用もできるので医師に相談する

動画でも解説していますので、是非ご覧ください。

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