保険適用か自費診療になるかでだいぶ違います。
今日はそのところをお話しましょう。
お願いします!!
みなさん、こんにちは。皮膚科医の玉城有紀です。
私は顔にあるほくろをレーザーで取ったのですが、再発を繰り返しどんどん大きくなったので、3回もレーザーしたあとに結局手術で取りました。
ちなみにレーザーは自費で、手術は悪性か調べたかったので保険が効きました。
どうしてレーザーを最初やったかというと、やはり手術に比べて心理的なハードルが低いからですね。
今回は「ほくろの除去に保険が効くなら取りたい」という方もいらっしゃると思いますので、ほくろを取るときの保険適用の条件についてお話しますね。
今日お話する内容です。
1方法
大きく分けて2つあります。
ひとつはレーザーで、これは3割負担の保険が聞かない治療です。
数ミリの小さいほくろで平たいものであれば、レーザーが適しています。治療時間もダウンタイムも短いですし、傷跡も目立ちにくいです。
ただ大きな盛り上がったほくろや、深くまであるほくろはなかなか取れません。
レーザーをしたあとは少しだけ肌が凹みます。
もう一つは手術です。
手術は美容目的以外であれば保険適応になりますので、だいたい自己負担額は1万5000円以内かと思います。
手術の仕方は担当する先生が決めますが、方法は2つあってくり抜き法と切開法があります。
くりぬき方は手術用のパンチを使ってほくろを円形にくり抜きます。
結構深くまでくり抜きますので、再発のリスクが少ないです。
ほくろが小さければ、縫わずに軟膏を塗って傷口が自然に塞がるのを待ちます。
結構大きいほくろやかなり盛り上がっているものは切開法で取ります。
メスを使って紡錘形にしっかり取って縫います。
大体1週間後に抜糸します。
2値段の相場
ほくろ除去のかかる料金は保険なら3割負担なのでだいたい1万5000円くらいで済みます。
自費の場合は全額自己負担になります。
クリニックによって異なりますが、1万円~数万円かかります。
基本的には保険のほうが費用は抑えられると思います。
3保険適用の条件
除去の方法がメスをつかった手術であることは必須です。
その他にかゆみ、出血、異物感などの症状があるか、あとは日常生活に支障があるかが条件になります。
例えば目の上のほくろで視界が遮られるとか、徐々に大きくなったり形がいびつで悪性かどうか知りたいということが保険で取る治療の前提条件となります。
保険でとる最大のメリットは、取ったデキモノを病理組織の検査に出すことです。
専門の施設に送って顕微鏡下で病理の先生が悪性か良性かを判断してくれます。
レーザーに比べると再発率が少ないこともメリットと言えると思います。
4病院選び
ほくろの除去で後悔しないためには治療を受けるクリニック選びも大切です。
ご説明したようにほくろ除去にはレーザーと手術の方法がありますので、手術とレーザーのメリット・デメリットをしっかり説明してくれる病院を選んで、ご自身にあった方法を見つけてください。
ほくろに見えてメラノーマだったということもありますので、ダーモスコピーでほくろか悪性のものかをしっかり見てくれるクリニックを受診してくださいね。
レーザーの場合は、クリニックによって1年以内の再発は半額とかにしてくれるところもあるので、保証はどうなっているのかを確認することも大切ですね。
5アフターケア
手術をした場合は抗生剤を処方されることがありますので、決められた期間はしっかり内服をしてください。
軟膏や保護テープの指示があった場合は、手術した先生の指示に従ってくださいね。
赤みはだいたい半年から1年かけてなくなっていきますので、焦らず待ってみてくださいね。
動画でも解説していますので、是非ご覧ください