こんにちは。皮膚科専門医の玉城有紀です。 このブログでは、皮膚の病気でお悩みの患者さんに正しい知識を世の中に広げるため、現役皮膚科医の視点から様々な情報をお送りしています。

しかし、女性に比べるとまだまだ「スキンケアなんてなんか恥ずかしい」「もう年だから…」と意識が向いていない方が多いのが現状です。

そこで今回は、皮膚科医の目線から「男性の肌の特徴」と「絶対にやってはいけない肌トラブルの原因」について徹底解説します!
知っておきたい「男性の肌」の驚くべき3つの特徴
私たちの皮膚の「一番上にある角質層」は、わずか0.02mm(食品ラップほどの厚み)しかありません。

このバリア機能を健康に保つ上で、男性の肌には女性と比べていくつか明確な特徴があります。
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皮脂の分泌量が2〜3倍多い(ベタつきやすい)
男性ホルモンの影響により、男性は女性に比べて皮脂の分泌量が非常に多く、お肌がテカったりベタついたりしがちです。 -
水分量は女性のわずか30〜50%(乾燥しやすい)
皮脂が多いので潤っているように見えますが、実は水分量は女性の半分以下。保水に関わる角層細胞の面積が小さいため、表面から水分がどんどん蒸発しやすく、インナードライ(内側がスカスカな乾燥状態)になりやすいのです。 -
ひげ剃りによる日常的なダメージがある
毎日のひげ剃りは、知らず知らずのうちに肌表面の角質層を削り落としてしまっています。これがニオイやニキビ、肌荒れの引き金になります。

【衝撃の写真】紫外線対策をしないとどうなる?「光老化」の恐怖
男性の多くが怠りがちなのが「紫外線対策(日焼け止め)」です。いかに日焼け止めが10年後・20年後の肌を左右するかを示す、とても有名な写真が医学雑誌『New England Journal of Medicine』に掲載されています。


男性の肌トラブルを起こす「3つのNG原因」と正しい対策
ここからは、男性がやってしまいがちなNG習慣と、正しいケア方法を具体的に解説します。
原因①:ゴシゴシ擦る間違った洗顔方法
過剰な皮脂を落とすことは大切ですが、手のひらで顔をゴシゴシと力任せに擦って洗うのは絶対にNGです。
【正しい洗顔のステップ】
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ネットでホイップ泡を作る: 100円ショップなどの泡立てネットを濡らし、少しずつ水を加えながら、手のひらを裏返しても落ちないくらいの「こんもりとしたキメ細かな泡」を作ります。

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泡をクッションにして洗う: 顔と手のひらの間に泡を挟み、手が直接肌に触れないように優しく転がします。皮脂の多いTゾーンからのせ、乾燥しやすい頬は最後にのせましょう。

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ぬるま湯(30〜33℃)で流す: 触って温かいと感じない程度のぬるま湯を手ですくって優しくすすぎます。シャワーを直接顔に当てると水圧が強すぎて肌を傷つけるので厳禁です。
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赤ちゃんを扱うように拭く: タオルで顔をゴシゴシ擦る人が多すぎます!清潔なタオルで、肌を優しくふんわり包み込んで水分を吸い取るように優しく押さえて拭きましょう。

原因②:洗顔後の保湿不足
「洗顔したら終わり」になっていませんか?洗顔後のお肌は水分がどんどん蒸発していく無防備な状態です。
どうしても手間だと感じる方は「化粧水は省いて乳液を塗るだけでもOK」です。肌の水分と皮脂のバランスをコントロールするため、毎日朝晩のルーティンにしてください。
原因③:カミソリやシェーバーによる肌表面の破壊
ひげ剃りは肌の角質層を削り落としてしまうため、大きな負担がかかります。ダメージを最小限にするためのプロの技を取り入れましょう。
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順剃り ➡️ 必要な部分だけ逆剃り: まずはひげの生えている方向に向かって優しく剃る(順剃り)。剃り残したピンポイントな部分だけ、毛の生えている逆方向から剃る(逆剃り)ようにします。最初から全体を逆剃りすると角質をガリガリと傷つけてしまいます。

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蒸しタオルとシェービング剤を使う: 剃る前に温かい蒸しタオルを当ててひげを柔らかくし、必ずシェービングフォーム等で皮膚を保護してから剃り始めてください。

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「張り手」を活用する: カミソリを持っていない方の手で、皮膚をピンと引っ張りながら剃る(張り手)と、何度も刃を当てずに1回で綺麗に剃ることができます。また、1枚刃よりは4枚刃・5枚刃などの可動性が高いヘッドの替刃式カミソリを使うと、肌への負担をグッと減らせます。(※電動シェーバーは刃が直接触れないため負担は少ないですが、深剃りしにくい特徴があります)

最後に、毎日直接肌に触れるタオルや枕カバーなどの寝具は、定期的に洗濯して常に清潔なものを使用すること。雑菌が繁殖した不衛生なものが皮膚に触れると、そこから菌が入り込んでニキビや炎症の原因になります。

まとめ:肌荒れが続くときは皮膚科へ
スキンケアや生活習慣を見直しても、長期にわたって肌荒れやニキビが治まらない場合は、放置するとシミやクレーター(凹凸)の跡になって残ってしまうことがあります。少しでも気になるときは、決して恥ずかしがらずに、ぜひお近くの皮膚科を受診してくださいね。
きれいな肌を目指すことは、毎日の気持ちをワクワクと前向きに変えてくれる素晴らしいものです。年齢に関係なく、今から正しいケアを始めていきましょう!



