【知らないと危ない!】ピアスの穴あけ、痛みや開けた後にしてはいけないことについて皮膚科医がピアス初心者へ徹底解説!【金属アレルギー、トラブル対策】

アレルギー
そろそろピアスを開けようかなと思ってます!
玉城有紀
玉城有紀

いいですね!じゃピアスの穴あけに

役立つ6つのポイントをお話しますね。

わぁ知りたいです♪よろしくお願いします!

 

みなさん、こんにちは。皮膚科医の玉城有紀です。

今日お話する内容は新生活でピアスあけたいなと思っている方に役立つ情報が盛り沢山ですよ。

今日お伝えしたいのはこちらです!!

1痛みはどんなくらいか
2開ける位置
3金属アレルギー対応のピアスについて
4ピアスホール定着までの期間
5ピアス孔の洗浄方法
6ピアスのトラブルあれこれ

最後までご覧頂きますと、ピアスの穴あけについてよくおわかりいただけると思います。

ピアスは自分で開けるものだと思っていませんか。

新生活に合わせて新しいおしゃれを手軽に楽しみたい人必見です。

 

 

1 痛みはどれくらいか

まずは痛み!

これが気になってる方も多いと思います。

 

 

 

 

 

痛みは個人差ございますが、一瞬ですのでそれほど強い痛みではございません。

ちょっとジーンと痛くなってきて、一番痛いのが20分~30分くらいです。

それからは結構皆さんもう大丈夫っていう感じです。

開ける瞬間はそんなに怖がらなくても大丈夫です。

 

 

 

 

 

大体夜までには引くと思います。

今までピアス開けて痛みで泣いた方はいませんでしたので、そのくらいの痛みと思っていただければ大丈夫かなぁと思います。

2 開ける位置

開ける位置は耳の厚みや形に合わせる必要があります。

 

下すぎると重いピアスで穴が大きくなって耳がきれてしまうこともあります。また耳側に寄せてしまうと、正面から見たときにせっかくのピアスが見えなくなってしまいます。

だいたいですが、耳の付け根から1cm・耳の下から5mmの位置に開けることが多いです。

 

 

 

 

 

実は耳って完全な左右対称ではないのですね。

だからマーキングした後にこの位置でいいかなって確かめてから開けています。

3 金属アレルギー対応のピアスについて

金属アレルギーがある方は、かゆみとかジュクジュクとかアレルギー症状が出てしまうと困りますよね。

そもそも金属アレルギーってどうして起こるかというと、金属は汗や体液にふれるとゆっくり溶け出して微量に体内に入るのですね。

免疫の働きで「異物」として記憶されると、また同じ金属に遭遇した時に皮膚が赤くなってかぶれたり、炎症を起こします。この拒絶反応を「金属アレルギー」といいます。

 

 

 

 

 

そして一口に「金属アレルギー」といっても、身の回りにはいろんな金属があります。

ですが、特にニッケルやコバルトは溶けやすくアレルギーを起こしやすい金属です。

また純金やプラチナは溶けにくいと言われています。

ピアスを開けると穴ができるまでの間はファーストピアスをつけますが、皮膚というバリアがない状態で金属が接するので、他のアクセサリーよりも金属アレルギーを起こしやすいです。

 

 

 

 

 

耳たぶが厚い方はピアスと耳の隙間が狭く擦れてしまうことがあります。

またアフターケアが不十分だったり、衣類の着脱やタオルでひっかけて傷つけてしまったり、ピアスの入れ替えの際に傷つけてしまったりすることもあります。

様々な理由でトラブルが起きてピアスホールの完成が遅れてしまうと、ピアスの中に含まれる金属が溶け出てきて、金属アレルギーになってしまって、ピアスホールがジクジクしてしまっているという方は少なくありません。

ですから元々金属アレルギーない方でも、ご不安な方はアレルギー対応のピアスをおすすめしております。

具体的にいうと、純チタンでコーティングしたものをおすすめします。

 

 

 

 

 

当院でもそちらを使用しています。

純チタンは普通に日常生活を送ることでイオン化することはまずないので、金属アレルギーになってしまうこともないのです。

もしピアスをあけてから2ヶ月以上経過してもピアスホールが安定しない場合は、シリコンリングによる治療をした方が良いと思います。

 

4 ピアスホール定着までの期間

ピアスホール定着までの期間は個人差がありますが、最低1ヶ月はつけっぱなしにしておくようにお願いします。

心配な方は最初の頃は一時間くらいからピアス外してみてみましょう。徐々に外す時間延ばしていただいて連続して8時間ぐらいを外せるようになりましたら、ピアス外して寝ていただいても大丈夫です。

 

 

 

 

 

5 ピアス孔の洗浄方法

ピアス孔の洗浄方法についてですが、洗浄はピアスを外さないで行います

シャワーなどでピアスの部分を洗い流しましょう。

力を加えると傷の原因になりますので、泡立てた石鹸で優しく洗いましょう。

 

 

 

 

 

とくに裏のキャッチの部分に皮脂や分泌物がたまりやすいので注意が必要です。

顔を洗うタイミングで耳を一緒に洗うことを習慣づけましょう。

ファーストピアスが終了した後もこの処置は継続するとよいでしょう。

ピアスの穴をあけるという行為は皮膚や組織に傷をつけ、日本では医療行為にあたる為、医療機関でのみの穴あけが許可されています。

病院で穴をあけてもジュクジュクしたり腫れる方がたまにいますが、その場合は保険での治療で抗生剤を飲んだり塗り薬を使います。

 

 

 

 

傷がある状態でピアスを長い間つけていると金属アレルギーの原因になってしまいます。

早めに治療をうけてくださいね。

6 ピアスのトラブルあれこれ

ピアスのよくあるトラブルは以下の4つです。

1.ピアスホールの細菌感染

2.かぶれ(消毒薬のかぶれ、金属アレルギー)

3.ピアスの埋没

4.ピアスによるケロイド

まずピアスホールの細菌感染についてご説明します。

ファーストピアスを外して、自分で好きなピアスを入れるようになって間もなくの頃によくみられるトラブルです。

原因はピアスを挿入する時にピアスホールを傷付けてしまうことです。

ピアスをピアスホールにまっすぐ挿入しないと、中の壁を傷付けてしまい細菌が感染して炎症を起こします。

このような状態になると、ピアスホールの部分に痛みを生じたりピアスホールの周囲が熱をもって腫れたりピアスホールから膿が出てきたりします。

 

 

 

 

 

ピアスホールに細菌感染を生じると周囲の組織が炎症で腫れるため、かさぶたになったりピアスホールは縮んで小さくなってしまいます。そうなるとピアスを入れる時にさらにピアスホールを傷付けてしまい、症状は悪化していきます。

細菌感染に対しては、抗生物質の内服薬や外用薬を使用します。

次に消毒薬のかぶれや金属アレルギーについてです。

ピアスをしている部分がかぶれた時には、次の二つの可能性があります。

1. 消毒薬のかぶれ

2. ピアスの素材による金属アレルギー

いずれの原因でも共通した症状として、ピアスホールとその周囲のかゆみ、ジクジクと汁が出る状態、赤くただれた状態、などが見られます。

消毒薬のかぶれは市販のスプレー式消毒薬を使用した人によく起こります。

 

 

 

 

 

金属アレルギーを起こしやすい金属は、ニッケル、コバルト、クロームです。ステンレス合金や金メッキの下地などに使用されています。

医療用ステンレスやニッケルフリーと表示されていないステンレス製品は避けた方が良いでしょう。

金メッキも傷が付いたり、経年変化で劣化してくると下地のニッケルが露出してきますので注意が必要です。

金属アレルギーが疑われた場合には、どのような金属にアレルギーがあるのかを調べるためにパッチテストという検査を行います。パッチテストとは、背中もしくは腕に複数の金属試薬を含ませた絆創膏を貼り付けて、その部分の皮膚に反応が出るかどうか見る検査です。

対策は、原因となった消毒薬やピアスの使用を止めて、抗アレルギー薬の飲み薬やステロイドの塗り薬によって治療します。

かぶれを生じないためには、必要以上に消毒し過ぎないこと(普段は泡立てた石鹸で優しく洗う程度で十分です)、金属アレルギーを起こしにくい素材のピアスを選ぶこと(チタン、セラミック、シリコンコーティングなど)に注意が必要です。

次はピアスの埋没についてです。

これは、ピアスを付けたままで寝てしまった時に起こりやすいトラブルです。

横向きに寝てピアスが圧迫されることや、キャッチを押し込みすぎて耳たぶがピアスのヘッドとキャッチに挟まれた状態になることが原因になります。

 

 

 

ピアスが埋没してしまった時には、局所麻酔をして埋没したピアスを取り出しますので形成外科を受診してください。

最後に、ピアスのケロイドについて説明します。

ケガや手術の痕が硬くなって、赤く盛り上がった状態をケロイドといいます。

ピアスを開ける行為も軽い外傷の一種ですので、ケロイドになる可能性があります

ケガの痕や手術痕が赤く残りやすい人はケロイド体質がある方なので、ピアッシングを受ける前に担当の医師に傷痕の状態を見てもらって、ケロイド体質があるかをを確認してもらうと良いでしょう。

 

 

 

 

ケロイド体質がない人でも、ピアスホールの状態が良くないのに放置していると炎症が慢性化してピアスケロイドを生じることがあります。

ピアスケロイドになてしまったら、ステロイドを塗ったりステロイドのテープを貼ったり、ひどい方はステロイドを注射することになりますが、非常に治りずらいです。

動画でも解説していますので、是非ご覧ください。

 

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