気になりますね…では今回は足のニオイの正体と解決法
についてお話しますね。
よろしくお願いします!
みなさん、こんにちは。皮膚科医の玉城有紀です。
今日のお話する内容は日常生活で足のニオイや汗でお困りな方のための情報です。
1 足の汗の種類
汗は皮膚にある汗腺から出てきますが、汗腺にはアポクリン汗腺とエクリン汗腺の2種類あります。
エクリン汗腺はほぼ全身にあって運動したときにかく通常の汗で水のようにサラッとしています。蒸発しやすいのでふきとればニオイはあまりきになりません。
暑さや緊張によって発汗します。
特に足の裏に多く存在しています。
エクリン腺から出る汗は無臭でニオイの原因となる物質はほとんど含まれていません。
アポクリン汗腺は限られた部分にだけ存在していて、特に脇の下や陰部に多くあって思春期になると性ホルモンの影響で分泌が多くなります。
アポクリン腺から出る汗は脂質やタンパク質などを多く含んでいるのが特徴でニオイのもととなる成分を多く含んでいてワキガの原因にもなります。
2 足のニオイが気になるときにやってはいけないこと
ニオイが気になって足を何度も擦って洗ったり、何度も角質ケアをしたり、不適切な自己処理はやめてください。
あとは汗拭きシートや制汗剤の使いすぎにも注意が必要です。
アルコール成分がはいっているのでゴシゴシ擦ってしまうと、かぶれたりジュクジュクして逆にニオイが出てしまうことがあります。
また洗濯物って生乾きだと臭くなりますよね。
雨の日で洗濯物が十分に乾いてないとニオイの原因モラクセラ菌が繁殖します。
足は皮脂が残りやすいので菌が繁殖しやすいのです。しっかり靴下は乾かすようにしましょう。
また足が臭いのが水虫だと思って自己判断で水虫薬を塗る方がいます。
本当に水虫がいるのかは顕微鏡検査をしてみないとわからないので、気になる方はまず皮膚科を受診して本当に水虫なのかを確認しましょう。
3 足のニオイは薬で良くなるの?
制汗剤はエクリン汗腺に作用するものなのです。
皮膚表面に存在する細菌が汗の成分を分解することで臭いを発生しますので、エクリン汗腺からの汗を抑えることで細菌の増殖を抑えればニオイは軽くなります。
足の裏は特にエクリン汗腺が多い場所です。
本来はエクリン汗腺からでる汗自体は無臭なのですが、皮膚表面に存在する細菌が汗の成分を分解することで臭いを発生します。
皮膚の常在菌(雑菌)は皮脂、垢、古い角質などを分解して臭いの原因を作ります。
ストッキングで蒸れたり熱がこもることも雑菌が増えて臭いの原因になります。
雨の日はしっかり靴を乾かす、毎日同じ靴を履かないなど気をつけてみましょう。
4 足の汗を止める薬パースピレックス
健康保険が効かないのですが、足の汗もを止めるとてもいい塗り薬があります。
それがパースピレックスです。
とはいえ角栓は永久ではありません。
皮膚のターンオーバーと共に消えてしまうのでまた汗が出てきます。
市販の制汗剤だと汗とかで取れてしまいますが、足を洗ったりお風呂に入っても効果が続くのでとっても楽です。
パースピレックスは健康保険が適用されない商品になります。
1本4000円5000円位で販売されることが多いのですが1本で3ケ月程度持ちます。1ケ月3000円のアポハイドローションと1ケ月1500円のパースピレックスを比較するとコスパはパースピレックスのほうがいいですね。
パースピレックスの使用方法です。
足を洗うようにしないとかぶれますのでご注意下さい。
パースピレックスの注意点です。
脇は吸収が手よりいいので手足用を脇に使ってしまうと刺激が強すぎてかぶれたり、赤みが出る可能性がありますのでご注意ください。
動画でも解説していますので、是非ご覧ください。