【ヒルドイド】効果と正しい塗り方、ローション・ソフト軟膏・クリーム・フォームの使い分けと特徴【皮膚科医解説】

かゆい(痒い)
保湿剤はヒルドイドがいいと聞きました。
玉城有紀
玉城有紀

ヒルドイドは確かに保湿剤として効果ですね。

では今回はヒルドイドについてお話しましょうか!

お願いします。

みなさん、こんにちは。皮膚科医の玉城有紀です。

世の中にはたくさんの保湿剤がありすぎて何を使っていいかわからなくなりますよね?

そこで今回は皮膚科でよく処方されるヒルドイドについて徹底解説します!

1 ヒルドイドとは
2 ヒルドイドの種類
3 ヒルドイドの闇
4 保湿はどのくらい使うのがいいのか

1 ヒルドイドとは

保湿剤は大きく分けて以下の2種類あります。

・皮膚から水分の蒸発を防ぐワセリン

・水分を保持する作用や炎症を沈めたり皮膚の血行を良くする作用があるヒルドイドや尿素軟膏

この2種類は乾燥の度合いによって使い分けています。

ヒルドイドは「ヘパリン類似物質」という一般名のほうも有名で、ジェネリックでもらっている方はヘパリン類似物質のほうが馴染みがあるかもしれませんね。

ジェネリックを含めると本当にたくさんの種類があるのですが、大きく分けるとヒルドイドは4つの製品が販売されています。

どの製品にも1gにヘパリン類似物質が3mgなので0.3%含んでいるという点は同じなのですが、それぞれに使い心地に差があります。

今回はそこのところを解説してきたいと思います。

この動画で皆さんが上手に保湿が出来るようになると嬉しいです。

2 ヒルドイドの種類

ヒルドイドソフト軟膏

クリーム状で他のものよりも保湿力が高く刺激が少なくてどんな肌にも使えます。少しべとつくので水で洗い流されにくいです。冬で乾燥がひどい時や他の保湿剤で刺激を感じやすい時、お子さんで角質の水分を保つ能力が少ない場合に向いています。

 

 

 

 

 

ヒルドイドクリーム

クリーム状で軟膏とローションの中間的な感じのものです。ヒルドイド軟膏よりも皮膚浸透性が高いのでアトピー性皮膚炎の方には一番効果が高いです。水で洗い流されやすいので、ヒルドイド軟膏ではベタつくけどローションでは乾燥が改善されない時に使うのがオススメです。

ヒルドイドローション

さらっとした使い心地で化粧品の乳液に近いです。広範囲に塗り拡げたい時に便利です。ベタツキ感もなくて伸びもいいので、頭にも使いたい時や夏で乾燥がそんなに酷くない時、ベタつきが苦手な方に向いています。

ヒルドイドローションをジェネリックにすると、ビーソフテンローションというほぼ化粧水みたいなものに変わります。すごくとろっとした化粧水です。

ヒルドイドフォーム

これは一番新しい商品で2018年9月に販売されました。泡で出てくる保湿剤でヒルドイドローションよりもさらに水分が多くなっているのでベタつきにくいです。だから夏で大量に汗をかくときや広範囲に使用したい時に向いています。

まとめると…

冬の乾燥がひどい時:保湿効果の高いヒルドイドソフト軟膏

夏場:さらっとしたフォームローション

年間使い:ヒルドイドクリーム

朝はサラッとしたいけど夜はしっとりさせたいときは、朝ヒルドイドローション·夜ヒルドイドソフト軟膏などの組み合わせするのもありですね。

3 ヒルドイドの闇

2014年のある時、突然SNSや雑誌で「美容には何万円もする高級クリームよりヒルドイドがいい」とヒルドイドがもてはやされましたのを覚えてる方もいるかもしれません。

ヒルドイドは県によっては子供なら無料で処方できますし、3割負担の健康保険を使うとヒルドイド軟膏は1本180円くらいなので薬局で保湿クリームを買うよりも安いのです。

この保険でもらえるヒルドイドが1本何万円もする美容クリームよりもいいと発信した方がいて、それがきっかけになり美容目的でヒルドイドを処方してほしいという方が一気に増えました。

ヒルドイドの処方が増えると当然医療費が増加します。

 

 

 

 

 

その額はなんと60億円とも言われ、ついには新聞に「高級美容クリームより処方薬希望。 医療費増。乏しい危機感」と記事が掲載されました。

ヒルドイドは「保険の効く美容クリームで」ではなくそのような使い方は医療費の無駄です。

保湿剤が内科・外科などを含めた日本の医療費全体の0.4%をしめたわけです。

この問題があってからヒルドイドを大量に処方することはできなくなりました。

1ケ月に処方できる量は県によっても違うようです。

かゆみを感じる乾燥肌の方は毎日保湿を塗り続けたほうがいいです。

ヒルドイドは本当にいい薬なので、これまで通り必要な患者さんに処方できるといいなと思っています。もちろん市販の保湿剤でも効果が高いものもありますので、ご自身に合うものを見つけられるといいですね。

4 保湿はどのくらい使うのがいいのか

日頃診察をしていて「保湿剤の塗り量が明らかに足りない!!」という方がいらっしゃいます。

保湿剤を正しく使えてる方って以外に少ないです。

きちんとした塗り方を全身に毎日行うと、保湿剤の使用量は皆さんが想像されているよりもずっと多くなります。

軟膏はクリームは人差し指の先端から第一関節まで出すと手のひら2枚分塗れます。

 

 

 

 

 

ローションは1円玉の大きさで手のひら2枚分です。

フォームはフォームのキャップと同じくらいの泡を出すと手のひら4枚分の面積に使えます。

皮膚がてかるくらい、ティッシュペーパーをふんわり落としたときにペタっと張り付くくらいがちょうどいい量だと思って下さい。

乾燥がよくなったらすぐに保湿をぬるのをやめてしまう方が非常に多いのですが、良くなっても2~3週間は続けて保湿クリームを使い続けたほうがまた乾燥が起こりにくくなります

しっかり保湿をして肌荒れのない状態を保つことで将来の肌質改善につながります。

是非、乾燥肌の方は毎日保湿をなさってみてください。

 

 

 

 

まとめ
・冬の乾燥がひどい時:保湿効果の高いヒルドイドソフト軟膏
・夏場:さらっとしたヒルドイドフォームやヒルドイドローション
・年間使い:ヒルドイドクリーム
・軟膏やクリームは人差し指の先端から第一関節まで出すと手のひら2枚分
・ローションは1円玉の大きさで手のひら2枚分
・フォームはフォームキャップと同じくらいの泡で手のひら4枚分

動画でも解説していますので、是非ご覧ください。

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