【ステロイドの嘘やデマ⚠️】ステロイドの副作用によくある間違いとは?!皮膚科医専門医が解説します【軟膏】【飲み薬】

かゆい(痒い)
ステロイドを処方されたんですが副作用が心配です…
玉城有紀
玉城有紀

ステロイドのいろんな噂を目にしますからね。

その中からステロイドの嘘やデマについてお伝えします

よろしくお願いします!

みなさんこんにちは。皮膚科医の玉城有紀です。

皆さんはステロイドの塗り薬ってどのようなイメージをお持ちでしょうか??

皮膚科でよく処方されますし効果もある薬なのですが、SNSで誤った情報が発信されてしまったり間違った使い方のせいで

「ステロイドは怖いから使いたくない」

という方がいらっしゃいます。

でも怖いからといって少ししか使わなかったりすぐに塗るのをやめてしまうと、十分な効果が得られません。

安全に効果的に使っていただくためにステロイドについてちゃんと説明しようと思います。

ステロイドは適切に使っていただければ、副作用をほとんど気にせず効果を最大限に引き出せるとてもいい薬です。

1.ステロイドはリバウンドが起こるのか
2.ステロイドを使うと色が黒くなるのか
3.白内障になるのか
4.骨がぼろぼろになるのか
5.副作用
6.どうしたら副作用を減らせるのか

1 ステロイドはリバウンドが起こるのか

使い方が間違っている場合は症状が悪くなることはありますが、それはリバウンドではありません。

アトピー性皮膚炎のような慢性の病気だと、症状が収まっているように見えても炎症の火種が続いていることがあります。ご自身の判断でステロイドを塗るのをやめてしまうと病気の勢いが増してしまうことがあります。

 

 

 

 

これを「ステロイドのリバウンドだ」とおっしゃる方がいますがそれは違います。

ステロイドの中止のやり方が上手くできなかったので、もともとの症状が悪化しただけでリバウンドではないのです。

症状を悪化させないためにはご自身の判断でお薬を中止しないで、主治医の先生と相談して上手に減らしていくことが大切です。

また、ステロイドを使うとやめられなくなるのが怖いという方がいます。

そんなことはありません。

副作用が起きないように他の薬を使ったり、光の治療をしたり、かゆみ止めの飲み薬を加えたりしてステロイドではない薬に変えていくことだってできるのです。

2 ステロイドを使うと色が黒くなるのか

これは患者さんが一番誤解をされていると思われる有名なデマです。

ステロイドを使ったから色が黒くなるのではありません。

日焼けした後って赤くなってその後皮膚が黒くなりますよね。

皮膚は炎症が収まると色が黒くなってしまうのです。

もともと炎症がある方がステロイドを使うので、真っ赤なときには気にならなかったけれどステロイドで炎症が収まった後に黒く見えるのが目立ちます。

それでステロイドで黒くなったと勘違いしてしまわれるのです。

ステロイドを早くつけて炎症を早く抑えてあげれば黒くならないので、黒くなりたくない方こそ早くステロイドをつけたほうがいいです。

 

 

 

 

3 白内障になるのか

ステロイドを使うアトピー性皮膚炎の患者さんの中には、白内障といって目の中のレンズが白く濁ってしまう方がいます。

 

 

 

白内障になる一番の原因は年齢に伴うものですが、アトピーの患者さんでも白内障の方が多いので、「ステロイドを使うから白内障になるの??」という方がいます

しかしこれも違います。

アトピー性皮膚炎で白内障になるのは、かゆみがあるので目の周りを擦ったり叩いてしまうからなのです。

こういう刺激によって白内障になるのであって、ステロイドのせいではありません。

4 骨はぼろぼろになるのか

確かにステロイドを長期間飲んだり短期間に大量のステロイドを飲むと、股関節・肩関節・ひざ関節の骨への血流が阻害されてしまい骨がもろくなってしまい骨折しやすくなります。

しかしステロイドの塗り薬は、全身への影響を減らしてなるべく皮膚だけに作用するように作られたものです。

通常の使用量では体内に入るのは微量ですので、ステロイドを塗ることで骨にまで悪い影響を与えることは考えにくいです。

デルモベートという一番強いステロイドを1週間に100g以上使い続けたりすると全身の副作用がでる可能性があります。

どのくらいの量をいつまで使えばいいのかは、必ず主治医の皮膚科の先生に相談してくださいね。

 

 

 

 

5 副作用

内服のステロイドの場合は、当然塗り薬よりも副作用は大きいです。

飲み始めから高血糖・高血圧・胃腸症状・感染症になりやすいなどなどあります。

 

 

 

 

 

それに対して塗り薬の場合は全身の副作用は少ないです。

副作用としては薬を塗ったところの皮膚の免疫力が低下して、その部分に細菌・カビ・ウィルスがついて、ニキビができやすくなります。

また顔は体に比べると薬の吸収がいいので、長い間強いステロイドをつけると血管が浮いてきて赤みが取れなくなったり皮膚が薄くなることがあります。

この副作用は正しい期間、お薬を休む起案を作りながら適度な強さの薬を使うことで、こういった皮膚が薄くなることは避けることができます。

たまにこのような症状の方を見かけますので、そのときはステロイド以外の塗り薬をご提案します。

他にはステロイドによる酒さもありますし、水いぼやウィルス性の病気に使うと悪化します。

6 どうしたら副作用を減らせるのか

まずステロイドの副作用についてうその部分をしっかり確認してみて下さい。

基本的にはステロイドの副作用は一時的なもので、むやみに怖がらなくても大丈夫です。

湿疹を長引かせてしまうと色素沈着といって皮膚が黒くなりますので、噂になっているデマとは逆に早めにステロイドを使うことが大切です。

 

 

 

 

 

また湿疹の強さに応じてステロイドのランクを変える必要があります。

ちょっとした湿疹に強いステロイドを使う必要はありません。

逆に湿疹を繰り返してしまう場合は、湿疹が消えたように見えてもまだ炎症の火種がくすぶっていることがあります。

そんな時はプロアクティブ療法といって、きれい治ったかなと思う皮膚にも少し弱めのステロイドを週に2~3回塗り続けて再び湿疹が出てくるのを防ぎます。

メンテナンスのためにステロイド以外の保湿クリームや、プロトピック・コレクチム・モイゼルとなどのステロイドではない他の薬に切り替えることもあります。

いちばん大事なことはご自身の判断で塗る量ややめるタイミングを決めないことです。

皮膚科でもステロイドは使いますが「ステロイドは使いたくない」という患者さんには無理強いしません。

どうして使いたくないのかをお伺いし、ステロイドではない他の治療をご提案して治療をしますので、 使いたくない方は遠慮なく主治医の先生に仰ってくださいね。

まとめ
・症状を悪化させないため自己判断で薬を中止しないで、主治医の先生と相談して上手に減らす
・ステロイドを早くつけて炎症を早く抑えてあげれば色素沈着を避けられる
・どのくらいの量をいつまで使えばいいのかは医師の指示に従う
・大抵ステロイドの副作用は一時的なもの

動画でも解説していますので、是非ご覧ください。

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